アルゼンチン③

4日目は昼の便でブエノスアイレスに戻る。

都市観光に費やせるのは実質残り丸一日。ボルヘスを必死で追いかけた。

 

ホテルに着いたのが2時くらい。とりあえず昼食を取り翌日の空港バスを予約してから、レコレータへ。

エルナンデスのお墓、無事発見。

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マルティンフィエロの作者とあって大人気かと思いきや、案外閑散。

好みの墓でも物色するつもりだったのだけれども、20分ほどで寒気がしてきたため退散。

時間が足らなくなりそうだったため(とにかく街が広い!移動が大変でした)、美術館は割愛して国立図書館を探す。

downright uglyとガイドブックでは説明されていたが…

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あゝ。

手前の像はコルタサルボルヘスもあったけれども、扱いも作りこみ具合も違う。何となく寂しく感ぜられる。

見学を頼むと1・3・5階は入館許可が降りた。館内は撮影禁止と言われる。5階は食堂兼自習室のようだった。3階は音楽家の展示。そして1階。1階!作家の展示を行っていた。ボルヘスもある。

必死で辞書片手に読むも埒が明かない。警備の人にどうしても写真はダメかと聞いたら、苦笑しながら許可を頂けた。ありがたい。堪らなかった。

 

最後はエル・アテネオへ。世界で2番目に美しい本屋さんだそう。

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古い劇場を書店にしている。大手チェーンが入っているらしい。ステージはカフェになっている。

本、こうして見ると沢山ありそうだが同じ本が多かったりCDやDVDも多かったりで種類は豊富とは言えなさそう。そもそも欧米の書籍は全体的に大きいので(文庫は素晴らしい文化)、それだけでも棚に並ぶ数が限られてしまう。

ボルヘスの本も探したが、揃っていない全集(2巻と3巻が複数冊ずらずらしていた)と、アレフと砂の本が棚をごっそり占領している中、永遠の歴史がぽつりと紛れている、以上。邦訳では矛盾が見受けられるアレフを買ったものの(スペイン語が出来るフリをするのが大変だった)、できれば伝奇集か、創造者か幽冥礼賛が良かった…詩集が欲しかった…(全集はどう見ても鞄に余裕がなかった)。

新刊書の中に、オクタビオ・パスボルヘスの書簡集もあった。

ところで、本屋さんの袋を持ち歩いてると変な人に声をかけられることが無くなった。海外ではいい護身法になるかもしれない。

 

4日目、終了。最終日は、大忙し。